日本の小・中学校で使われている教科書には、奄美群島の自然・歴史・文化について、記載が認められません。奄美は、日本本土はもちろん沖縄、中国、東南アジアなど様々な地域から影響を受け、独自の文化を作り上げてきました。
今回は、そんな奄美の歴史・文化について学べる施設をご紹介します。奄美の文化・歴史を知れば、もっと奄美を深く理解でき楽しめると思います。
目次
奄美パーク

『奄美パーク』は奄美の魅力を知ることができる施設。奄美がこれまで辿ってきた歴史や人々の暮らしの様子を、映像や模型などを通して学ぶことができます。


田中一村記念美術館

晩年を奄美で過ごした画家 田中一村の作品を展示している美術館。
奄美の美しい景色を数多く描き残した一村。田中一村美術館では、常時80点ほどの作品が展示されております。東京、千葉、奄美と一村が過ごした全ての時代の作品を観ることができるので、作風の変化や彼の人生観を感じ取ることができます。
絵画にあまり興味のない方にもぜひ立ち寄っていただきたい美術館です。一村の描いた数々の絵から、奄美の素晴らしさを感じとることができます。
また、敷地内には奄美特有の植物を植えた『一村の杜』があり一村が愛した奄美、一村が描いた奄美の植物を散策しながら楽しむことができます。


基本情報
- 施設名:奄美パーク/田中一村美術館
- 住所:〒894-0504 鹿児島県奄美市笠利町節田1834
- アクセス:奄美空港より車で約5分/名瀬新港より車で約35分
- TEL:0997-55-2333
- ウェブサイト:https://amamipark.com
- 営業時間:9時〜18時(入館は17時30分まで)
- 休園日:毎月第1・3水曜日 (祝日の場合は翌日)
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奄美パーク
奄美の観光拠点施設『奄美パーク』 奄美パークは2001年、旧奄美空港跡地に開園された施設で、奄美空港 ...
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田中一村記念美術館
田中一村記念美術館は、晩年を奄美で過ごし、奄美の自然を描いた日本画家・田中一村のコレクションを常設展 ...
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西郷南洲流謫跡

「維新の三傑」とも称される西郷隆盛。『西郷南洲』は、実際に西郷隆盛が3年間、奄美で過ごされた場所。
奄美で共に過ごした女性の子孫が管理している施設となっております。現在は資料館になっているので、西郷隆盛が奄美でどのような生活をしていたのか知ることができる場所となっております。
当時の木造家屋がそのまま原型をとどめており、勝海舟の揮毫(きごう)による石碑や縁の品が公開されています。また、西郷隆盛直筆の書も展示されています。



基本情報
- 住所:〒894-0321 鹿児島県大島郡龍郷町龍郷166
- アクセス:奄美空港より車で約30分/名瀬新港より車で約35分
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西郷南洲謫居跡
明治維新の立役者と知られる鹿児島の偉人・西郷隆盛は安政6(1859年)から文久元(1861年)まで潜 ...
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西郷松跡と西郷翁上陸之地

「西郷松」とは西郷隆盛が奄美大島謫居を命じられた際、龍郷の阿丹崎に上陸。西郷隆盛を乗せた船のとも綱をつないだと伝えられていたリュウキュウマツのこと。当時、樹齢100年を超える大木だったが2011年に「立ち枯れ」と診断され、伐採されてしまいました。
現在は西郷松のあった場所には記念碑が建てられています。
基本情報
- 住所:〒894-0322 鹿児島県大島郡龍郷町久場886
- アクセス:奄美空港から車で約30分/名瀬新港より車で約30分
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西郷松跡と西郷翁上陸の地
龍郷町にある『西郷松』は、安政6年(1859年)奄美大島に潜居を命じられた西郷隆盛を乗せた薩摩藩の黒 ...
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りゅうがく館

『りゅうがく館』には西郷さんに関するコーナーがあり、西郷さんが龍郷町でお世話になった方へ贈ったどんぶりや、妻・愛加那さんが身につけていたというかんざし、西郷さんが息子・菊次郎に宛てた手紙など貴重なものが展示しており、すべて無料で観覧することができます。
基本情報
- 住所:〒894-0192 鹿児島県大島郡龍郷町浦110番地
- アクセス:奄美空港より車でや20分/名瀬新港より車で約25分
- TEL:0997-62-3111
- 入館時間:月曜日~土曜日(9時~22時) 日曜日(9時~17時)
- 休館日:年末年始のみ
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りゅうがく館
明治維新の立役者と知られる鹿児島の偉人・西郷隆盛は奄美大島の龍郷町に約3年ほど暮らしておりました。 ...
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宇宿貝塚史跡公園

こちら『宇宿貝塚』は縄文時代前期から中世にいたる複合遺跡で、縄文時代晩期終末頃の竪穴住居跡や土器、石器、骨角器、中世の埋葬跡などが発掘されました。1986年に奄美初となる国指定の文化財として登録され、現在は『宇宿貝塚史跡公園』として整備されております。施設内には発掘調査の跡がそのまま残されており、発掘されたままの状態を見学することができます。


基本情報
- 住所:〒894-0501 鹿児島県奄美市笠利町大字宇宿2031
- アクセス:奄美空港より車で4分
- TEL:0997-63-0054
- ウェブサイト:https://www.city.amami.lg.jp/bunka/kyoiku/bunka/hakubutsukan/usyuku.html
- 入場料:(一般)200円(高・大学生)100円(小・中学生)50円
- 入場料(奄美市歴史民俗資料館との共通券):(一般のみ)310円
- 営業時間:(午前)9時~12時/(午後)13時~17時(最終入場:16時30分)
- 休館日:月曜日・祝祭日の翌日・年末年始(12月29日~1月3日)
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宇宿貝塚史跡公園
奄美空港より車で約5分。あやまる岬方面へ向かう途中左手に建つ、宇宿うしゅく貝塚史跡公園。 ここは、昭 ...
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奄美図書館

地元住民にも親しまれている県立図書館。2階にある郷土コーナーには、奄美の歴史や文化、奄美群島の日本復帰に関する資料など貴重な資料が数多く並んでいます。2階カウンターで手続きすれば、観光客もご利用いただく事ができます。
1階には、島尾敏雄記念室があり、島尾敏雄の奄美での暮らしが垣間見える空間となっております。『死の棘』の作品で知られる島尾敏雄氏は、奄美図書館の前身である 鹿児島県立図書館奄美分館の初代館長でした。


基本情報
- 住所:〒894-0016 鹿児島県奄美市名瀬古田町1-1
- TEL:0997-52-0244
- ウェブサイト:https://www.library.pref.kagoshima.jp/amami/
- 営業時間:(火~土)9:00~19:00(日・祝日)9:00~17:00
- 休館日:毎週月曜日・毎月25日・12/31~1/2(12/29、30、1/3は閲覧のみ)
- 駐車場:あり
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奄美図書館 島尾敏雄記念室
奄美大島中心部・名瀬にある鹿児島県立奄美図書館。 平成21年に移転オープン以来、数多くの島民に親しま ...
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瀬戸内町立図書館・郷土館
『瀬戸内町立図書館』2階に郷土館があります。国指定重要無形民俗文化財の諸鈍シバヤや油井豊年踊り、ノロの祭具などの資料を展示しているほか、瀬戸内町の歴史や文化、伝統芸能についても写真や映像などで分かりやすく学ぶことができます。
他にも、島尾敏雄の著作や遺品が展示してある島尾文学コーナー・山田洋次児童文庫や郷土資料室もあります。
奄美市歴史民俗資料館

奄美の人々の生活様式を後世に伝える資料館。民俗資料展示室では、戦前に使われていた民具や現在ではほとんど見ることができない貴重な生活用具類を多数展示しています。


基本情報
- 入場料:(一般)200円(高・大学生)150円(小・中学生)50円
- 入場料(宇宿貝塚史跡公園との共通券):(一般のみ)300円
- 営業時間:(午前)9時~12時/(午後)13時~17時(最終入場:16時30分)
- 休館日:月曜日・祝祭日の翌日・年末年始(12月29日~1月3日)
- 住所:〒894-0624 鹿児島県奄美市笠利町大字須野670
- アクセス:奄美空港より車で10分/「あやまる岬」バス停より徒歩3分
- TEL:0997-63-9531
- ウェブサイト:https://www.city.amami.lg.jp/bunka/kyoiku/bunka/rekishi/index.html
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奄美市歴史民俗資料館
奄美空港より車で約10分。あやまる岬へ向かう途中にある『奄美市歴史民俗資料館』 ここ奄美市歴史民俗資 ...
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奄美博物館

奄美群島唯一の総合博物館として昭和62年に開館。奄美群島の自然・歴史・文化を理解するための調査研究、資料収集保存、資料展示公開、教育普及の拠点的施設となっております。
奄美の文化は、日本文化を基盤としながらも、琉球国統治時代には琉球文化の影響を受け、薩摩藩統治時代には鹿児島文化の影響も強く受けながら醸成された独特のものです。奄美と沖縄の歴史は、江戸時代以降、大きく違っていきます。その歴史の違いが、奄美と沖縄の似て非なる文化を生み出してきました。


基本情報
- 入場料:(一般)310円(高校生・大学生)150円(小・中学生)50円
- 営業時間:9時~17時(最終入場:16時30分)
- 休館日:第3月曜日・年末年始(12月28日~1月1日)
- 住所:〒894-0036 鹿児島県奄美市名瀬長浜町517
- アクセス:奄美空港より車で47分/「長浜町」バス停より徒歩3分
- TEL:0997-54-1210
- ウェブサイト:https://www.city.amami.lg.jp/bunka/kyoiku/bunka/hakubutsukan/shokai.html
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奄美博物館
はるか太古のむかしから 自然と神と人々がともに生きてきた奄美大島 そんな、さまざまな『あまみ』を紹介 ...
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旧陸軍弾薬庫跡

奄美大島に残された戦跡の一つ。当時としては非常に優れた構造と大量の弾薬を格納できる規模を持っていました。戦時中は集落住民にも存在を知られず、未だどれだけの弾薬が格納されていたかは不明とのこと。
現在は内部に電気を設置しており、セルフで点灯させて内部を見学することができるが、電気設備以外はすべて当時のまま残されております。
大和浜の群倉

「高倉」の集まりのことを『群倉(ぼれぐら)』といいます。現在『群倉』は、奄美群島ではここ大和村にしかありません。
『高倉』とは、穀類などをを貯蓄するためにつくられた倉庫のこと。葺き屋根部分に貯蓄するようにできています。釘などをは一切使われていない建造物。奄美大島の高倉は、建築史上の変わり種とも言われています。
基本情報
- 場所:〒894-3192 鹿児島県大島郡大和村大和浜119
- アクセス:奄美空港から車で約1時間19分/名瀬新港から車で約31分
- 駐車場:あり
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群倉
大和村大和浜には、島内唯一の高倉群『群倉ぼれぐら』があります。 群倉とは高倉の集まりのことで、奄美に ...
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島尾敏雄文学碑

太平洋戦争後に純文学者としてその名を知られた島尾敏雄。戦時中はこの地、呑之浦で海軍特攻隊として駐屯していました。妻となる島尾ミホとの出会いやここでの体験が文学の原点になったといわれております。そんな島尾敏雄を顕彰し、建立された島尾敏雄の文学記念碑があります。
文学記念碑がある場所は公園として整備されており園内には記念碑のほか、震洋艇の格納豪もあり、震洋艇のレプリカも置かれております。


基本情報
- 場所:〒894-2231 鹿児島県大島郡瀬戸内町大字押角
- アクセス:加計呂麻島 瀬相港より車で約10分
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島尾敏雄文学碑公園
太平洋戦争後に純文学者としてその名を知られた島尾敏雄。 戦時中はこの地、呑之浦で海軍特攻隊として駐屯 ...
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